2018 November

 

 
 
 
主人の大学の学園祭、素晴らしいお天気で屋外の模擬店も大盛況のよう。ホール では椅子のコンテストの発表展示、アルフレックスにいらした先生の熱 心なご 指導でそのまま製品になりそうな完成度、実際に座ってみる事が出来るのも面白 い。

 

 

 
 
主人のゼミの発表展示は建築模型、所狭しと並ぶ模型とCGによるパネル。一つ 一つコンセプトから読んでいくといくら時間があっても足りない。膨大 な時間 を費やしたと思われる完成度の高い模型もあり、オブジェとしても美しい。

 

 

   
 
 
メディアアート研究室の卒業生の展示はインタラクティブで面白い。自分が動く と映像も動く・・・写真では解らない不思議な空間体験。ヨーロッパへ の留学 を控えて準備期間とのこと、卒業生も展示することが出来るのは素晴らしい。

 

 

 
 
院生室でコーヒーを頂きつつ現役の院生や卒業生とお喋り。膨大な数の模型の箱 が壁面いっぱいに積まれていることにも驚くけれど、一つ一つの梱包が また素 晴らしい。中を見せて頂くと、このまま飛行機に乗せても細部に至るまで破損が 無いようにきっちり作られている。

 

 

 
 
六本木のミッドタウンに「GOOD DESIGN EXHIBISION  2018」を見に行く。ミッドタウン全体が会場になっているけれどどの ブー スもスゴイ人で何も見えない、まるで人混みを見に来たよう。壁一面のグッドデ ザイン年表に懐かしい製品を見つけ、もうずいぶん長い歴史がある 事を知る。 毛利庭園を見渡す大きなウィンドウに可愛らしい今年のGマーク。

 

 

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私がパリに行く直前に日本で開校た「エスモード」、当時はまだ知る人ぞ知る存 在で原宿の校舎は私がイメージするパリそのものであった。夏期講習に 参加し たのは19歳の頃、フランス人の先生によるリズミカルでユーモアに富んだ授業 も楽しく、色使いの新鮮さも印象的で「髪や肌の色」を初めて意 識したのもこ の授業が初めてだった。そんな思い出のエスモードをお訪ねする。先生方の熱い 思いと学生さんが一体となって学んでいる雰囲気が素晴ら しく、クリエイティ ブなエネルギーに満ちた教室にパワーを頂く。普段はパリ在住の学長先生にお目 にかかるチャンスにも恵まれ、図書館の司書である O氏のきめ細やかなオーガ ナイスに感謝する。

 

 

   
 
 
 
 
 
 
 
 
 
昨年、東京の新国立美術館で開催された「安藤忠雄展ー挑戦」が日仏友好160 周年の記念行事「ジャポニズム2018」の一環としてポンピドーセンターで再び開催されてい る。 ポンピドーセンター副館長のフレデリック・ミゲル氏のキューレーションで再構成され「空間の原型」「都市への挑戦」「風景の創造」「歴史との対話」 という4つのセクションに分けて展開される。来年オープン予定の証券取引所の改装プロジェクトの模型も興味深く平日の午後というのに大変な人、 週末は数時 間待ちとか。直島プロジェクトのインスタレーションは幻想的で美しく、フランス人が息を潜め て静かに見入る様子も面白い。

 

 

 
 
 
 
 
20世紀フランスの偉大なアーティスト、マルセル・デュシャン。彼の功績に敬 意を表してその名前を冠したこの賞はフランスで活動していることを条 件に国 籍に関係なく選ばれる。インスタレーション、ビデオ、絵画、写真、彫刻とその 対象分野も幅広く、フランスの革新的なアートシーンを国際的に 紹介しようと いうもの。新しいアーティストの作品を知る素晴らしい機会で毎年楽しみにして いる。

 

 

 
 
 
 
ポンピドーセンターの地下にオープンした写真専門のギャラリースペース、毎回 マニアックな素晴らしい企画で写真のアーティストを知る良い機会にも なって いる。今回は戦場の写真、ロバート・キャパを彷彿とさせるシーンも多く年配の 方々が見入っている光景も意義深い。

 

 

 
 
 
 
 
 
 
ウィーン出身のオーストリア人アーティスト「フランツ・ヴェスト  1947〜2012」展を見る。斬新な感覚で彫刻、インスタレーション、家具 な どその作品は幅広く初期のデッサンから彫刻など200点が会場を埋める。 どの作品も斬新を越えて痛快、作品に座るご本人もなんともユーモラス。

 

 

 
 
 
今日が最終日の「広瀬鎌ニ SH+01」展を見に成田から建築会館に直行す る。「SH」はスチールハウスのことで、氏の一連の作品は全てこのナン バー で呼ばれる。子供の頃、父の設計した私の家「サニーボックス」と 「SH−60」はいつもセットのように一緒に雑誌に掲載されていた。子供と言 うのは何に影響を受けるかわからないもので、良く知っている自分の家よりこの 「SH−60 大塚清六邸」に大きな影響を受けた私。施主である大塚 清六氏 が全てを真っ白に塗装していたことが後にパリで我が家を真っ白に塗る事になる とは・・・。

 

 

 
 
 
その昔この建築会館の一階に吉坂隆正氏のご子息が経営されていた喫茶店があ り、時々立ち寄っていろいろなお話を伺うのを楽しみにしていた。今では すっ かり変わってブックストアに。アーカイブのように建築関係の本がゆっくり閲覧 できるのは素晴らしいけれど、生き字引のような氏から伺う貴重な エピソード こそ本物のアーカイブだったのでは・・・。

 

 

   
 
 
expo index 田中智之氏の「建築の森・熊本を歩く」「階段空間の解体新書」出版記念の原画 展を拝見する。昨年の春、パリの日仏文化会館で催された坂倉準三展に も田中 氏の素晴らしく美しいパースが展示されていた。建築や都市をX線で透かしたよ うに内部の構造やアクティビティーを繊細なタッチと青色のイン クで表現する 独特の画風。「ココはどうなっているのだろう?」・・・、いつまでも見ていた い。 page top

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